2009年12月
有機野菜
有機野菜、無農薬野菜など農薬を利用していない野菜は健康によいため、昨今ではスーパーのみならず、通信販売、宅配などで有機野菜が手に入るようになりました。
しかし、有機野菜とは何か、無農薬野菜とは何か、なぜ健康によいのかなど、本当のところはわからない人も多いようです。
そこで、このサイトでは、農薬の危険性や、有機野菜、無農薬野菜などの解説、また、信用できる有機野菜通信販売、宅配などの見分け方、有機野菜宅配業者などのご紹介をさせていただきます。
なお、別のページでもご説明しておりますが、現在『有機野菜』という言葉は法律で定められており、その使用には認証が必要でまた、監視もなされています。
一般的には『有機野菜』で『有機JASマーク』付の野菜は安心して口にできる野菜ということができるでしょう。
有機野菜とは 有機野菜 定義
有機栽培の定義や、無農薬野菜の定義は実は法律で決まっています。
昔はこのような枠組みが無かったのですが、、平成11年にJAS法を改正によって、JAS規格に適合した農産物でなければ、「有機野菜」や「オーガニック野菜」などの表示ができなくなりました。
農林水産省によれば、有機野菜とは、
有機野菜の定義
①種播き又は植え付け前2年以上、禁止されている農薬や化学肥料を使用しない田畑で生産。
②遺伝子組換え由来の種苗を使用しない。
③原則として農薬・化学肥料を使用しないで栽培を行う等、地域環境への負担をできる限り軽減した栽培で生産した食品。
というように定めています。
つまり、農薬、化学肥料を使用しないだけでなく、畑に対しても2年以上の規定を設けたり、遺伝子組み換え野菜でないものなど、厳しい基準が設けられています。
無農薬野菜の定義
無農薬野菜については、基本的には現在その名称は使用が禁止されているようです。
農林水産省によれば、優良誤認を招く恐れがあるためで、特別栽培農産物に係る表示ガイドラインに定められています。
ただし、一般に会話で利用する場合は、『農薬を一切利用していない野菜』という風にいえますが、最近は『有機野菜』という呼称が一般的です。
また、無農薬野菜は土壌や、遺伝子組み換えなどを含んでいませんので、『有機野菜』よりもより狭い意味です。
ですので、健康に良い野菜を選ぶ場合は、一般的に『有機野菜』『オーガニック野菜』を選ぶようにしましょう。
また、これらは、法で規定されていますので、基準をクリアした農産物には、『有機JASマーク』がついています。
特別栽培農産物に係る表示ガイドラインについて
また、る節減対象農薬と化学肥料をそれぞれ50%以下にして栽培された野菜に対するガイドラインがあります。
これは有機野菜よりも農薬の利用具合は多いのですが、節減対象農薬と化学肥料の使用回数や、しよう割合を減らしています。
従来は『減農薬野菜』などといわれていましたが、『特別栽培農産物』というようになり、その表示も義務づけられています。
なお、「節減対象農薬」とは、従前の「化学合成農薬」から「有機農産物のJAS規格で使用可能な農薬」を除外したものを言います。
また、これらの特別栽培農産物についても表示義務があり、『農林水産省新ガイドラインによる表示』を容器、ラベルもしくは、インターネットなどで行うことが必要です
。
特別栽培農産物
下図をご覧いただければご理解いただける通り、農薬不使用、化学合成飼料不使用というだけでは有機野菜、オーガニックやサイトは言えず、『特別栽培農産物』となります。
また、従来の『無農薬野菜』もこちらの特別栽培農産物に該当することになります。
また、上図のようにその使用度合いも表示しなくてはなりません。
| 節減対象農薬 | ||||
| 不使用 | 5割以下に削減 | 慣行レベル | ||
| 化学合成肥料 | 不使用 | 特別栽培農産物 | 適用の範囲外 | |
| 5割以下に削減 | 適用の範囲外 | |||
| 慣行レベル | 適用の範囲外 | 適用の範囲外 | 適用の範囲外 | |
農薬は本当に体に悪いのか?
有機野菜は安心であるといわれますが、それでは、農薬や化学肥料はどのように危険なのでしょうか?
『なんとなく体に悪い?』『癌になる?』など様々な知識があるとは思います。
ここでは、農薬の危険性に関する考え方をご紹介いたします。
現在日本では、『農薬取締法』などによって、使用できる農薬や、濃度などが細かく規定されています。
ですので、野菜を食べてすぐに死んだということはありません。(事故以外に)
ただし、農薬は蓄積し、子供などにも悪影響を与えるという考え方がありますので、無視はできません。
実際に残留農薬はどの程度野菜に含まれているのか?
下記は厚生労働省がまとめたもので、抜き取り調査を行い、残留農薬について確認したものです。
農薬の食品残留全国実態調査の結果(平成13年度および6年度調査のまとめ:厚生労働省)
(1)全国自治体や検疫所の協力により、531,765件を検査した結果、農薬が検出されたのは2,676件(0.50%)で、このうち残留基準値を超えたのは29件(0.01%)であった(平成13年度)
(2)平成6年度には国産品87,244件、輸入品83,777件について残留農薬の検査を行った結果、当時残留基準のある農薬(108農薬)の検査件数は国産61,834件、輸入55,293件のうち検出率は国産0.68%と輸入1.22%だった。基準を超過した件数は国産20件と輸入5件で検出率はそれぞれ0.03%と0.01%だった。
(3)当時、残留基準のない農薬の検査件数は国産25,410件、輸入28,484件で、検出したのは国産105件(検出率0.41%)、輸入121件(検出率0.43%)だった。
上記のデータから言えることは、基準値を上回る農薬の残留は0.03%で非常に低いものといえます。
(もっとも基準値を上回る野菜が流通しているう事実は認められたことになりますが。。。)
ちなみに農薬の基準値は、アメリカよりも非常に厳しく、ヨーロッパ諸国よりも甘いといわれています。
はたしてどれが正しいのかはわかりません。高濃度の農薬はすぐに人体に悪影響を与えますが、少ない濃度は、世代を超えて蓄積されるとも言われていますが、すぐに死ぬようなものではありません。
アメリカの基準が弱いから、アメリカの平均寿命が低いかといえばそうではないでしょうし、逆にヨーロッパは日本より長いかといえばそうとも言えません。(もちろん、農薬が死因を左右するものではないのですが)
しかし、ヨーロッパでは農薬の種類によっては日本よりも数百倍厳しい基準値を設けていたりします。これは、人体に影響があるからそのように規定しているのでしょう。
そうなると、やはり日本の基準には若干の不安が残ります。
残留農薬の危険性
残留農薬が人体に及ぼす影響として、学問上はその毒性をいくつかに分類しています。
慢性毒性、急性毒性、などです。パーキンソン病やアトピーの発祥も農薬が関係あるという意見もあります。
慢性毒性は毎日少しずつ食材についている農薬を摂取することで人体に悪影響があるとされるもので、子孫にもその影響があるといわれています。ベトナム戦争時に高濃度の農薬が使われ、子孫に奇形が発祥したのはこういった例でしょう。
また、慢性毒性には発がん性なども考えられます。
急性毒性は農薬を摂取したがために、すぐに人体に悪影響が出てしまうというものです。
急性毒性には呼吸困難、下痢、嘔吐、運動の麻痺等の神経症状などがあげられます。
また、農薬は環境への影響などもあり、中国では農薬の使用により、農場の周囲に奇形児が多く生まれるなどの問題も出ています。
農薬が危険ではないという考え
ただし、日本における残留農薬が危険ではないと言うことをおっしゃる人もいます。
その理論、考え方も非常に説得力があり、納得のいくものです。
それらによれば、洗浄や調理によって殆どの残留農薬が消え、人体に差し迫った危険は無いというものです。
確かにこれはその通りで、上記の急性毒性で障害が出る人は殆ど、事故以外にはいないでしょう。
ただし、過去にも日本ですら、認められていた農薬が突然禁止されたということもあります。
今後研究が進み、『実はあの農薬がXXの病気の原因だった』『実は30年後に癌になる危険性がある』などといったことが出てくる可能性があることは否定できません。
そんなことからもやはり有機野菜を選択することや、残留農薬をしっかりと落とすことが重要なのです。
残留農薬が多いといわれている野菜
残留農薬とは、野菜や果物などを生産するときに使用した農薬が流通時に野菜に残っているものを言います。
残留農薬は葉物野菜などに多いといわれいて、一般的には、白菜、ほうれん草、セロリ、ミツバ、青じそ、小松菜、レタスなどに多いといわれています。
また、果物ではりんご・ぶどう・いちごなどが多いとされており、
有入野菜では、レモン・グレープフルーツ・オレンジ・バナナ・イチゴ・小麦粉・大豆・とうもろこしなどは残留農薬が多いとされています。
ですので、野菜を購入する際は有機野菜の購入や、十分な洗浄を心がける必要があります。